この度、第49回日本脳神経看護研究学会を2022年7月30日(土)に開催させていただく運びとなりました。
第30回日本意識障害学会と同時開催を予定しており、大会長である東邦大学医療センター大橋病院脳神経外科の岩渕聡先生に大変感謝申し上げます。
今大会のテーマは「ニューノーマルな時代を支える脳神経看護 ~ポストコロナ社会のその先へ~」といたしました。
2019年以来の新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の世界的蔓延により、私たちの生活様式は大きく変化しています。現在、ワクチン接種や治療薬の開発も進んでおりますが、変異株の出現により未だ予断を許さない状況にあります。このような中、COVID-19流行以前から超高齢化が進む我が国では2040年頃を見据えて、地域包括ケアシステムが一層推進されています。2021年3月には「脳卒中と循環器病克服第二次5ヵ年計画」が日本脳卒中学会・日本循環器学会から公表され、脳卒中を予防し、地域で暮らす人々が住み慣れた地域で最期までその人らしい暮らしを続けられるよう多職種で支援することの重要性が示されました。withコロナ・postコロナ社会を迎えている今、新たな時代を支える看護師に求められる役割を理解し、看護実践の質の向上、学術的発展を目指して、多様な場で活躍する皆様とともに知見を深め、看護実践に繋がるようなプログラムを企画いたしました。
第30回日本意識障害学会との合同プログラムでは、口腔ケアについて多職種によるシンポジウムを企画しており、多様な場で活かせる内容にしたいと考えております。
特別講演では、聖路加国際大学の中山和弘先生をお迎えし、看護情報学にもとづいて患者や家族の意思決定支援に必要なヘルスリテラシーについてご講演を予定しています。また、院内や地域でアドバンス・ケア・プランニング(ACP)の支援や普及を推進されている社会医療法人博愛会相良病院の江口恵子先生をお迎えした教育講演も予定しています。
さらに特別企画として、学生からベテランの皆様まで、楽しみながら脳血管の構造を楽しく学べるよう脳血管模型作成プログラムを準備しています。
開催方式に関しまして、COVID-19感染症の流行状況により変更の可能性もございますが、感染対策に十分に配慮し、対面およびオンラインのハイブリッド形式での開催を予定しています。多くの皆様のご参加と演題募集をお待ち申し上げます。
2022年1 月吉日
第49回日本脳神経看護研究学会
大会長 落合聖乃
(順天堂大学医学部附属順天堂医院)